先日、池袋で痛ましい事故が起きてしまいました。
高齢男性が運転する車が信号無視を繰り返し、次々に人をはね、自転車に乗っていた母子2人が死亡、男女8人が重軽傷を負った大事故。
ここ何年か、毎度のように高齢者の運転による事故がニュースで報じられまていますが、今回もまた高齢者かという感じです。
今回は、アクセスが戻らなくなったとか言われてます。
もちろん真相はわかりませんが、やはり車の故障というよりも、どうしても人災というのが否めません。
車の故障ではなく、人間の故障。
これだけ高齢者の事故が多発すると、高齢者の免許返上も個人の判断に任せるのではなく、強制的にでも運転制限をかけることを本気で考えなければいけない時期に来ていると思います。
今だけではなく、これからはさらに高齢者が増えていくのは明らかなので、なにかしらの防止策を講じないと将来もっと悲惨な事故が多発するのは間違いありません。
もちろん都市部、地方では、交通事情等も違うので、全国一律というわけにはいかないかもしれませんが、早急になんとかしなければと思います。
はたして、高齢者の交通事故はどのくらいなんだろうと調べてみました。
警視庁の調べによると、以下のようになります。
高齢者の運転者が起こす交通事故の発生件数は、約10年前に比べると減少傾向にはありますが、逆に事故の割合は年々増加傾向にあるようです。
また、高齢者の交通事故のうち、人的要因をみると、脇見や考え事をしていたことなどによる”発見の遅れ”が一番多くなっています。
この発見の遅れには、加齢に伴う、とっさの判断力が低下していたり、動体視力の衰え、反応時間の遅れなどが関係していると思います。
本人は大丈夫だと思っていても、他人から見ると、かなり危なっかしい運転をしている高齢者はいます。
これは高齢者だけでなく、もっと年齢が若い人でもいますね。
自分の運転に自信を持ちすぎたり、いつまでも若い頃のままの感覚で運転する人など。
しかし、実際は身体能力が低下していることを本人だけが気づいてないということもあります。
実際に今回のような大事故を起こしてからでは遅すぎます。
早めに、運転から引退するという決断をする勇気が必要かもしれません。
この事故の問題は、これからの超高齢化社会の大事な課題のひとつだと思います。
それにしても、一瞬にして奥様とお子さんを亡くされてしまったご家族、遺族の方の心境を考えると、もう胸が引き裂かれる思いがします。
少しでもこんな悲しい事故が減るように…願ってやみません。
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