仕事柄、スタッフの求人面接をよくやりますが、“採用する基準はなに?”とよく聞かれます。
最初からずっと一貫して変わらない基準もありますし、その時々の時期に応じて、徐々に変わってきた基準もあります。
採用基準その1「一緒に働きたいと思えるか?」
ただ、ここ数年ずっと変わらない基準のひとつが、
「一緒に働きたいと思えるか、どうか?」です。
自分がこの人と一緒に働いてみたいと思えるか?
他のスタッフさんたちとうまくやっていけそうな人なのか?
人間性、人柄
それには、やはり“人間性、人柄“がどうかになります。
もちろん、仕事ができない人よりは、できる人のほうがいいに決まってます。
しかし、そこだけを優先すると、思わぬ落とし穴が待っています。
協調性
何人かでチームとして働くには、“協調性”というのは、絶対無視できません。
いくら仕事ができ、成果を出す人であっても、周りの人間とうまくやっていけないのでは困ります。
結構、そういうタイプの人っていますよね。
うちの会社でも、かつて、そういうスタッフさんがいました。
また、どの会社にもそういう人は、必ずひとりやふたりはいると思います。
人間性は、今まで生きてきた中で培われたもの
仕事のスキルや能力は、その後の教育や本人の努力で上げることもできます。
しかし、人間性や人柄というのは、その人が今まで生きてきた中で培ってきたものと言えます。
ちょっと大げさな言い方かもしれませんが、その人のそれまでの生き方の軌跡と言えるかもしれません。
そして、そういったものは、他人から教えられたり、言われたりしても、そんなに簡単に変わるものではありません。
そのくらいで変わるようなら、とっくに変わっていますし・・・(笑)
だから、この人間性、人柄というのは、人を見る時に、まず最初に見極めるべきポイントと言えます。
採用基準その2「松下幸之助さんの面接の質問」に対する答え
また、その以外に面接で必ずする質問があるのですが、それは、
「今まで生きてきて、あなたはツイてたと思いますか?それとも、ツイテなかったと思いますか?」
という質問です。
実は、この質問は、私自身で考えたものではなく、松下幸之助さんの本に書いてあったことです。
でも、これが意外とよく当たるんです!
今まで何人にもこの質問をしましたが、ツイテないと答えた人は、原則うちでは採用しません。
この質問を採否の判断にする理由
これにはちゃんとした理由があるのですが、それぞれ以下のような特徴があります。
ツイテいると答える人・・・何かうまくいかない時は自分の責任、うまく行った時は自分ではなく、周りの人たちのおかげだと感謝することができる。
ツイテないと答える人・・・自分の身の回りのことでうまくいかないことや不幸なことは、自分以外に求める傾向がある(例えば、社会が悪い、親のせいで、あの人のせいで、など)
こうやって考えると、ツイてないと思う人は、やめといたほうがいいと思いませんか?(笑)
仕事上で何かうまくいかないことを他者に求め、自分のこととして考えることができません。
こういう人とは一緒に働きたくないですよね。
結論 「やはり、この人と一緒に働いてみたいか、どうか?」
やはり、これも「一緒に働きたいか?」というところに行き着きます。
そうやって考えると、私の一番の採用基準というのは、やはり、この「この人と一緒に働いてみたいか?」なのかなと思います。
逆に、そう思える人であれば、たとえ多少は仕事ができなくても、失敗をしたとしても許せちゃうんじゃないかと思います。
やはり、人と人が一緒に働くのですから、そこは大事かなと思います。
コメント