こんんちは。
巷には、片付けや収納の本が溢れていますが、それでも片付けられない人というのは世の中に一定数いるようです。
たくさんの片付け本が次から次へと発売されるのも、出せば出すだけ売れるからというのがその理由だそうです。
片付けられない理由
かくいう私も、子供の頃から片付けが苦手で、子供の頃の成績表には「整理整頓を心がけましょう」の一言が、いつも添えられていたと記憶しています。
片付けられないのには、必ず理由があります。
1. 片付け方がわからない。
2. 片付ける理由がわからない。
3. 片付ける時間が作れない。
ちなみに、私の片付けられない理由は、片付ける理由がわからないからというものでした。
徐々に部屋の散らかりがひどくなるにつれ、片付けそのもののやり方がわからなくなってしまったという経緯があります。
ですが、今では片付け方の手順をマスターしたことで、部屋が散らかって、手のつけられない状態にまでなってしまうことはありません。
初めに、「なぜ片付けられないのか」という理由を知ることで、自分にあった片付け方法が選択できます。
まずは、なぜ片付けられないのかの理由を探ることが大切です。
今回は、1の「片付け方がわからない」ケースに重点をおいて説明します。
片付けは、何から始めればいいのか?
片付け方がわからない?
片付けが得意の人からすれば、理解しがたいことかと思うのですが、実際に片付け方がわからないという人は多いです。
何がわからないかというと、具体的に”片付ける”という行為が何を指しているのか、わからないということです。
物を隠して見えなくすればいいのか?
物を減らすことなのか?
具体的に、まず「どこから何をすればいいのか」
それがわからないのです。
いっそ、マニュアルがあればいいのに…
片付け方がわからない人は、頭の中でそんな風に思っています。
ところが、巷の片付け本に載っているのは、片付け方のテクニックだったり、片付けで得られるメリット等が載っているばかり。
具体的に、「何をどうしたらよいのか?」
順を追って説明してあるものは少ないです。
私もお客様のお宅に伺い、まず何をしようかと悩むお宅というのがあります。
床が見えないほど、物が散乱し、日常の片付け方では到底、時間内に終わらないだろうというようなお宅です。
そんな時、「何から始めるか」を考えます。
床が見えないほど物が散乱しているなら・・・
まずは、床を見えるようにすることから始めます。
それも手当たり次第にというよりは、部屋の隅から順を追うように片付けをスタートさせます。
そして、床のものを集めて、一か所に置いてから、分類をスタートさせます。
理由は、動くスペースを確保すること、分類をするためのスペースを確保するためです。
ただし、
物はそれほど散乱していないという場合は、分類からスタートするのがよいと思います。
分類とは・・・”物をジャンルごとに仕分ける”行為です。
特に、要るものと要らないものの選別は重要ですが、慣れない人はここに時間を取られてしまい、作業がストップしてしまいがちです。
ここでは、あまり深く考えず、迷うものはとっておくというルールでも構いません。
手早く分類していくことを優先させます。
片付けにおいて、物を減らすことは重要なのですが、片付けられない人にいきなり物を減らしましょうと提案したところで、そこまでの意識に到達するまでには、それなりの時間と本人の覚悟が必要なものです。
モノの収納場所を決める
分類がある程度進んで、片付いたことを実感できれば、さらに頑張ろうというエネルギーがわき、片付けのモチベーションも上がります。
ここで初めて、「どこに何をしまうのかを決める」のです。
基本は、使う場所の近くに収納するというのが鉄則です。
そして、分類するのと同じくらい、モノの収納場所を決めるということは大切です。
ここが決まらないと、あっという間にリバウンドします。
使ったものを戻す場所が決まっていなければ、片付けることはできません。
特に家族で暮らしている場合は、収納場所を決めておかないと、あっという間にモノがなくなります。
また、お子さん達に片付けるようにと伝えたところで、具体的に何をしたらよいのかわからないのですから、片付けなどできるはずもありません。
余談ですが、
お子さんに片付けをさせたい場合は、「片付けて」という言葉ではなく、「これをあの棚の中に戻してね」というように具体的に指示をするとよいです。
“片付け”という言葉は、子供にとって、とても抽象的すぎるのです。
片付け方の手順の大切さ
片付け方がわからないという人にとって、まず、どこから、どういう手順で片付けるかというのは非常に重要です。
片付ける前に収納用品を購入してしまう人、分類せずに片付けようとしている人、収納場所を全く決めていない人、どれも片付けのゴールまで行くことはできません。
集めて、分類して、場所を決めて、その後、見た目を整える。
大切なのはこの順番です。
正しい手順を理解していれば、必ず片付けられます。
ただし、片付ける理由がわからない、片付ける時間が作れないというケースは、また違った角度から解決方法を考える必要があるかと思います。
それはまた次の機会に書きたいと思います。
”片付けられない人へ“シリーズ
コメント