先日、こんなニュースを見つけました。
3歳の保育園児、研磨スポンジで頬こすられやけど 京都・右京
保育園の先生が、園児の頬をメラミンスポンジでこすって火傷させてしまったというニュースです。
京都市右京区の認可保育園で今年6月、2歳児クラスの男児(3)が60代の女性保育士に研磨作用のあるメラミンスポンジで頬をこすられ、やけどを負っていたことが分かった。
母親や同園によると、男児が油性のペンで顔に落書きし、保育士が洗っても落ちないためメラミンスポンジを使ったという。母親が迎えに行った際、頰が赤く腫れていたため園に説明を求めて経緯が発覚。保育士は7月末に自主退職した。男児は全治1カ月のやけどと診断され、現在も受診が続くという。
激落ちくんなど商品名はいろいろありますが、俗にいうメラミンスポンジの事故です。
メラミンスポンジは研磨剤
うーん、またまたこういう事故が起きてしまいました。
メラミンスポンジは、触った感じが柔らかいスポンジのようなので、キズがつかないと勘違いしている人がまだまだ多くいます。
しかし、うちのスタッフさんやお客様には、口が酸っぱくなるほど言ってますが、
メラミンスポンジ=研磨剤
だということです。
ちょっとやそっとじゃ落ちない汚れや水垢などが擦るだけで簡単に落ちるという宣伝文句で途端に使う人が増えましたが、早く言うと”ヤスリ”みたいなもんです。
研磨、そう、汚れを”削って落とす”んです。
ですから、今回のような人間の皮膚をメラミンスポンジで擦れば、皮膚は削れ、摩擦で火傷します。
簡単に汚れが落ちるということは、それだけ強力ということなので、使い方は気を付けなければいけません。
以前、こちらのブログでも、メラミンスポンジの危険性、注意点を書いたことがあります。
↓
ちょっと待て!キズ入りますよ!「メラミンスポンジ」使う時の注意点
洗剤や道具の使い方には気をつけて。安易に使うと大変なことに!
使う用途を間違えなければ、とても便利な掃除道具のひとつであることは間違いありません。
しかし、柔らかい素材、特に今回のように人間の身体に使ってしまうと、場合によっては取返しのつかないことになってしまいかねません。
メラミンスポンジの使い方注意点
激落ちくんを販売しているレック株式会社のHPには、以下のような注意書きがあります。
● 人体や食品には使用しないでください。
● 対象物の取扱説明書を必ずご参照の上、ご使用ください。
● 凹凸面への使用や強い力でこすると摩耗して裂けることがあります。
● レンジ周り等のひどい油汚れは、水だけで落ちない場合があります。
● 目地やヒビ割れ等にしみこんだ汚れや、カビ、蛇口まわり等で石灰状にこびりついた汚れは落ちません。
● 電気製品に使用する場合は、内部に水滴が入らないようご注意ください。感電、故障の原因になります。
● 細かいキズが入ることがあります。あらかじめ目立たない部分でお試しください。
● 敏感肌の方や、長時間使用する場合は炊事用手袋をご使用ください。
● 食べられませんので幼児の手の届かないところに保管してください。
● 火のそばに近づけないでください。
● 熱湯消毒並びに塩素系漂白剤の使用はお避けください。
● 廃棄時は各自治体の定める方法に従って処理してください。
ちなみに、商品パッケージの裏面にも記載されています。
くれぐれも、使い方には気をつけてほしいなと思います。
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