家事代行があまり普及しない大きな要因はこの3つ。利用する際の”抵抗感”根強く

2020年2月8日仕事

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先日、家事代行サービスに関するこんな記事を見つけました。

私自身、この家事代行業界に身を置いて、約12年。
このタイトルにあるような「家事代行サービスへの抵抗感根強く」というのは、身にしみて感じます。

「消防署にお勤めですか?」と勘違いされた約10年前

私が家事代行の仕事を始めたのは、今から約12年前の2006年(平成18年)

当時は今ほど家事代行の知名度は高くなかったので(今でもまだまだ低いですが…)、例えば名刺交換で「家事代行の仕事をしています」と挨拶しても、なかなか話が通じませんでした。

“かじ”といっても、“家事”ではなく、燃えるほうの“火事”と勘違いされて、「消防署にお勤めですか?」と言われたことが一度ならずとも何度も…。

これは決して冗談ではなく、本当の話、実話ですよ(笑)

そんなこともあって、そもそも家事代行の存在を知らない、家事代行で一番依頼が多い“掃除を頼める”ということを知らない人がいたことに、とてもびっくりした覚えがあります。

現在の家事代行業界、市場規模

さて、そんな家事代行ですが、市場規模は、以下のグラフのように年々拡大してきています。
将来的には約6000億円になると予測されています。


※経済産業省「家事支援サービスについて」より

たしかに近年、テレビや雑誌で取り上げられたり、政府が、外国人を雇って行う家事代行の特区を作ったりと、家事代行業界には追い風が吹いています。

また、利用率に関しても、政府機関、民間機関から様々な数値が発表されています。


※NTTタウンページ「タウンページデータベース」より

たしかに、利用する人も年々増え、約10年前から比べれば、かなり普及してきました。

家事は自分でやるものという先入観

そして、私が今まで多くのお客様とお会いして、いろいろ話をして感じたことは、「あー、まだまだ日本は“家事を人に頼む”という意識は低いんだな」ということでした。

家事は自分でやるもの。
お金を払って、人に頼むものではない。

こんな風に考えている人が想像以上にとても多いのが実感です。
だから、利用率がなかなか伸びないとも言えそうです。

家事代行が普及しない大きな要因

実際の利用率は、現在も日本全体の数パーセントと言われています。

調査機関によって、かなり幅があるのですが、「だいたい1〜2%くらい、まだまだ5%には達しない」というのが私の実感です。

そして、一般的にこの家事代行が普及しない大きな要因は、次の3つだと思われます。

1、価格
2、利用者の罪悪感
3、他人を家に上げることの抵抗感

では、順番に詳しく見ていきたいと思います。

1、価格

記事にあるように、家事代行ご利用の顧客の平均世帯年収は、約700万円〜1000万円以上。

近年、従来のスタッフ雇用型のスタイル以外に、ご利用者と家事提供者をネット上でマッチングさせるスタイルの低価格で利用できる会社も出てきましたので、平均価格は下がってきました。
しかし、まだまだパッと気軽に利用できる価格ではないかのもしれません。
(めちゃくちゃ高いというわけではないと思いますが…)

2、利用することの罪悪感

こちらも記事に書かれていましたが、そもそも家事は自分でできることなんだから、自分でやるべきという考え方。

お金を払って、人に頼むものではないという固定観念が少なからず(いや、かなり?)あります。
また、本人はそう考えてなくても、他人や友人、知人をはじめ、家族や親類からも「家事を頼むなんて贅沢な」とあれこれ言われてしまう。

共働きの奥様からよくお聞きする言葉

「家事代行を利用していることは、お姑さんには口が裂けても絶対言えない」

こういったお客さんの気持ちはよくわかります。

3、他人を家に上げることの抵抗感

これはひとそれぞれ。
年齢問わず、絶対イヤな人はいやだと思います。
年配の人は多いですし、若い人でも少なからずそういう人がいます。

家事代行は、不在時にお伺いするケースが多いので、家に他人を入れることに抵抗がある人は、このサービスはなかなか利用しずらいと思います。

以上、私が考える”家事代行への抵抗感”です。

これは日本特有のことなのかはよくわかりませんが、少なくとも日本では、こういったことが家事代行を利用する際の抵抗感だと思います。

今後の家事代行の利用率はどうなる?

以上のように、利用するお客様は年々、右肩上がりで増えてきています。
先程書いたように、私がこの仕事を始めた10年以上前では考えられないほどです。

でも・・・

将来、日本で家事代行を利用するのが当たり前。
極端に言えば「2人に1人が利用するくらい」の時代には、なかなかならないと思います。

決して、データや裏付けがあるわけではありません。
あくまでも、何年かこの仕事をやってきた肌感覚というか、私が勝手にそう感じているだけです。

いくら、われわれ事業者や女性の社会進出を進めている政府ががんばっても、誰でも気軽に使う時代になるのは、この日本ではしばらくは無理かなと思っています。

でも、もしかしたら、私の予想が外れて、そんな家事代行を利用するのが当たり前の時代になるかもしれませんね。
それはそれで、まだまだ、この国で家事の多くを担っている女性たちの負担を軽減、応援できる、素晴らしいことだと思います。

そんな国になれればいいなと思います。

 

 

 

この記事を書いた人

タナケン
仕事や育児等で忙しく、時間がない方に代わって、お掃除や洗濯、片づけなどの日常家事を代行する「家事代行サービス」の仕事を千葉県でしています。

会社員時代は、エンジニア。
その後、まったく真逆のアナログな仕事”家事代行”で独立。

そんな家事代行の仕事を通じて、感じたことやプライベートで感じたこと等を書いています。

家事代行サービス コンセント
https://www.kajidaikou-service.com/

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